本記事は、神奈川県警察官採用試験の教養試験を効率よく対策したい人向けの内容です。
- 教養試験の科目は?
- 教養試験は何から勉強すればいいの?
- 教養試験の出題傾向は?
こんな悩みを解決します。
教養試験の勉強を始めたものの、「結局、何から勉強すればいいの?」と行き詰まっている人は多いです。
そこで重要になるのが、過去の出題傾向を踏まえて勉強すること。
勉強ができない人ほど出題傾向を無視してメチャクチャに勉強しているんですよね。それだとどんなに時間があっても合格点を取ることはできません。
本記事の前半では、教養試験の科目を問題とともに特徴をまとめています。そして後半では、効率よく勉強する手順から出題傾向を知る方法まで具体的に解説!
本記事を参考にして、やり方を間違えずに取り組めば、勉強が苦手でも充分に対策できますよ。
【神奈川県警採用】教養試験の科目を徹底解説!
教養試験とは、 計算力や読解力を測る『一般知能分野』と、今までに習った基礎学力を測る『一般知識分野』で構成される筆記試験のことです。
試験時間 | 120分 |
問題数 | 50問 |
出題形式 | 択一式(マークシート) |
レベル | 大学卒業程度(上級) |
配点 | 100点満点 |
僕自身、公務員試験を受験して大学職員として働いていますが、総じて大変だったのは「科目数が多すぎる」ということです。
これまでにあなたが経験した高校・大学入試なら5科目~7科目ぐらいですが、神奈川県警の試験科目は5分野17科目もあるんですよね…。
▼教養試験の科目一覧▼
分野 | 試験科目 |
---|---|
数的処理 | 数的推理 判断推理 空間把握 資料解釈 |
文章理解 | 現代文 英文 |
社会科学 | 政治 経済 社会 |
人文科学 | 日本史 世界史 地理 |
自然科学 | 数学 物理 化学 生物 地学 |
それぞれの傾向や問題例を解説するので確認してみましょう。
数的処理
一般知能分野
計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で、以下の4科目で構成されています。
- 数的推理
- 判断推理
- 空間把握
- 資料解釈
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
こんな感じで計算が必要だったり、あれこれと思考したりする問題がたくさん出ています。
数学的要素が強いため、苦手とする人が多いんですよね。僕自身も超苦手でした…。
とはいえ、出題数は一番多い分野なので苦手のままだと詰みます。
いきなり問題集で勉強するよりは、簡単な参考書で解法パターンを把握することが大事!
多くの類似問題を解いて、速く正確に解けるようにしましょう。
文章理解
一般知能分野
日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、以下の2科目で構成されています。
- 現代文
- 英文
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
出題形式は、現代文が文章の主旨や要旨を問うものに対し、英文は会話文や文章整序(単語を並び替えて意味の通る内容にする)が出題されています。
時間をかければ正解できる問題は多いですが、1問あたり2分程度で解かないと時間切れになりやすいので注意が必要です。普段の勉強から時間を計ることが大事。
試験時間は120分、対する問題数は50問です!
なお、出題数は8問と多いです。なので、得点源にできると他科目の負担を減らせますよ。
文章理解はガッツリ勉強する科目ではないので、毎日1~2問をコンスタントにやっていきましょう。
社会科学
一般知識分野
高校までの基礎学力を測る分野で、以下の3科目で構成されています。
- 政治
- 経済
- 社会
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
憲法や選挙制度、日本国内外の政治経済、そして社会時事(話題になっている近年の社会問題)などから出題があります。
日頃から新聞・ニュース等で取りあげられる政治、経済、社会問題にアンテナを貼っておけば解ける問題もあるので、きちんと情報収集をしましょう。
人文科学
一般知識分野
高校までに習った基礎学力を測る分野で、次の5科目で構成されています。
- 日本史
- 世界史
- 地理
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
科目から想像できるように、The 暗記科目です。
1科目あたりの出題範囲が膨大なので、ポイントを絞りつつ要点を整理して覚えることが大切。
高校での選択科目を中心に勉強しましょう。
自然科学
一般知識分野
高校までの基礎学力(数学や理科の知識力)を測る分野で、以下の5科目で構成されています。
- 数学
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学
まずは、どんな内容なのか、実際の問題にチャンレンジしてみましょう。
見てのとおり理系科目がメインなので、捨て科目にする人は多いです。
しかし理系科目といっても、生物や地学は暗記するだけで点が取れる分野もあります。そういった問題だけでも正解できるように勉強しましょう。
以上が、神奈川県警の試験科目です。
このように科目数はハンパないので、きちんと傾向を理解して勉強することが大事!
なお、この試験で「何割くらい取ればいいの?」と思う方は、以下の記事で神奈川県警の合格ラインを考察しています。
【神奈川県警採用】教養試験を効率よく勉強する方法
教養試験の科目数はハンパないため、行き当たりばったりで進めるのはNGです。
ここでは、僕自身が意識していた勉強のポイントを紹介します!
優先順位をつける
試験科目は多いですが、配点(問題数)はバラバラです。
なので、適当に勉強を進めるのではなく、どの科目から勉強すれば点を伸ばしやすいか考える必要があります。
配点が低い科目にどれだけ時間を使っても総合点は上がりません。少しでも効率よく勉強を進めたいなら、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。
以下に科目ごとの配点(問題数)をまとめているので、どの科目から勉強するのか優先順位をつけてみましょう。
科目別の配点(問題数)一覧
試験科目 | 配点 (問題数) |
---|---|
数的推理 | 6 |
判断推理 | 5 |
空間把握 | 4 |
資料解釈 | 2 |
現代文 | 3 |
英文 | 5 |
政治 | 4 |
経済 | 3 |
社会時事 | 3 |
日本史 | 2 |
世界史 | 3 |
地理 | 3 |
数学 | 1 |
物理 | 1 |
化学 | 2 |
生物 | 2 |
地学 | 1 |
すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を確実に正解することが大切です。
その他の科目はメイン科目に一区切りがついた段階でやればOK。
数的推理や判断推理は問題数も多く、できるまでに時間がかかるので優先的に勉強するといいよ!
一般論で勉強しない
ちょっと意外と思うかもですが、合格点を取りたいなら一般論で勉強してはダメです。ここでいう一般論とは、どの試験でも共通していえることを指します。
たとえば、次の2パターンがあったとします。
神奈川県警の数的推理は「速さ」がよく出る
公務員試験の数的推理は「速さ」がよく出る
どちらのパターンで勉強すべきでしょうか?
効率よく勉強したいならAパターンですよね。
だって、「神奈川県警の数的推理で出るのは速さ」だと断定しているわけですから。
一方のBパターンは「公務員試験全体で速さが出やすい」って話なので、他の試験がそうだとしても神奈川県警に当てはまるとは限りません。
しかし、多くの受験者はBパターンの思考で勉強してしまっています。
これは仕方のないことでして…、基本的に予備校や参考書、ネットの多くが一般論(Bパターン)で解説しているからです。
もちろん、本記事のように神奈川県警に特化して解説しているなら問題なしですが、世の中に多く出回っている一般論を鵜呑みにして勉強しても…コスパが悪いので注意してください。
過去10年間(2013~2022年実施)の出題範囲を科目別・分野別に集約したnoteを作成しました。
合格者に定評のある問題集「スーパー過去問ゼミシリーズ」の目次に合わせているので、「何から勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
無駄な時間や労力を消費せず、効率よく勉強を進めたい方にはオススメの必須ツールです。
復習に重点をおく
また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。
復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。
1日目 | 問題1〜10をやる |
---|---|
2日目 | 問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる |
3日目 | 問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる… |
とくに重要なのが翌日の復習。
勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。
最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。
まとめ|神奈川県警の試験科目は多い!出題傾向の理解が攻略のカギ
今回は、神奈川県警の試験科目を解説しました。
教養試験の問題は、高校までにきちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。
それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多いからです。1科目あたりの出題範囲も広いので、出題範囲を理解して効率よく勉強することが大切です。
出題範囲を知る方法はいくつもありますが、早めに把握することで遠回りをせずに勉強できます。そうすれば、科目・範囲ともに膨大な教養試験の勉強は、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。
まずは科目ごとの出題範囲を理解する。そこから始めていきましょう!
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