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【大卒事務】横浜市役所の勉強法!一般教養の試験科目と出題傾向

横浜市役所の勉強方法

横浜市(役所)職員採用試験の一次試験で実施される一般教養試験。

試験科目・範囲が膨大なので、「何から勉強すればいいの?」と悩んでいるのではないでしょうか。

本記事では、横浜市役所(大卒程度)の一般教養試験に関する下記内容を解説します。

この記事でわかること
  • 一般教養試験の概要
  • 一般教養試験の科目
  • 一般教養試験の問題例
  • 一般教養試験の出題傾向
  • 一般教養試験の勉強法

「一般教養試験はどんな科目・傾向なのか」「一般教養試験の効率的な勉強方法が知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。

試験の概要を知ることは、合格への第一歩。まずは、教養試験がどんなものか、大まかにつかんでいきましょう。

※その他、横浜市役所の試験内容は「【大卒事務】横浜市役所が難しい理由と対策【受験ガイド2023】」でまとめています。

目次

【概要】横浜市役所の一般教養試験とは

一般教養試験は、一次試験で行われる筆記試験です。

試験時間150分
問題数50問
出題形式択一式
レベル大学卒業程度
出題科目9科目
令和5年度の試験情報

受験者の思考力や判断力を測る試験のため、速読・速答が求められれます。

単純計算すると、1問にかけられる時間はわずか3分ほど。マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要です。

実際に、時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。本番での時間配分を考えながら事前に過去問題集で練習しておくなど、十分な対策を取りましょう。

横浜市役所 一般教養の試験科目

横浜市役所の筆記試験「一般教養」は、次の3分野9科目で構成されています。

数的推理数的推理、判断推理、空間把握、資料解釈
文章理解現代文、英文
社会科学法律・政治、経済、社会時事
令和5年度の試験情報

それぞれの傾向や問題例を解説します。

数的処理

計算力や思考力、空間認識力などを測る分野で以下の4科目で構成されています。

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 空間把握
  • 資料解釈

問題例

数的推理の問題例

数学的要素が強い科目が多いため、苦手とする受験者が多いです。

しかし問題数が多く、50問のうち15問出題されます

そのため、数的処理でどれだけ得点できるかどうかが合否に大きく影響すると思ってください。

対策法は、同じ問題を繰り返し解きながらパターンを覚えることです。受験者に定評のある「畑中敦子シリーズ」を駆使しながら練習しましょう。

文章理解(一般知能)

日本語と英語で書かれた300字〜400字程度の文章を読み解く力を測る分野で、以下の2科目で構成されています。

  • 現代文
  • 英文

英文は慣れるまでに時間が必要ですが、現代文は対策なしでも正解することは可能です。

問題数はそこそこ多く(50問中10問)、正解できれば他科目の負担を減らせるので、得点源にできるといいですね。

数的処理と同じように時間をかければ解ける問題は多いです。しかし、1問あたり3分で解かないと時間切れになってしまうため速く正確に解けるように練習が必要

ガッツリやる科目ではないため、1日1問〜2問をコンスタントに解き、文章を読むことに慣れておきましょう。

社会科学

中学〜高校までに学んだ公民や現代社会に関する知識を測る領域で、次の3科目から出題されます。

  • 政治・法律
  • 経済
  • 社会時事

問題例

横浜市役所の問題(政治)

▼例題(社会時事)▼

横浜市役所は専門試験の出題はありませんが、憲法や経済学、政治学レベルの問題も見られるので、勉強時間がたくさんあれば専門対策もやっておくと安心です。

また、社会は国際関係や社会問題、時事などを中心に出題されます。

参考書や過去問での対策だけでは不十分なので、普段からニュースや新聞などを読んで情報収集をしておくといいでしょう。

以上が、横浜市役所における一般教養の試験科目です。

人文科学(日本史、世界史、地理)、自然科学(数学、物理、化学、生物、地学)は出題されないんですよね〜。

横浜市役所 一般教養の出題傾向

教養試験の科目は多いですが、問題数は科目によって異なります。

次の科目別出題数一覧を参考にして、どの科目から手をつけるのか考えてみましょう。

科目別出題数一覧

実施年令和5年令和4年令和3年
数的推理6問6問6問
判断推理5問4問4問
空間把握5問3問3問
資料解釈1問2問2問
現代文4問5問5問
英文6問5問5問
政治・法律13問10問10問
経済5問7問7問
社会時事5問8問8問

※横浜市役所の問題は非公開です。上記の科目別出題数は、受験者からの報告をもとに僕自身が解釈したものであり、公式発表されたものではありません。

まずは出題数の多い数的推理や政治・法律から勉強を始めるといいでしょう。

なお、過去8年間の頻出分野を科目別にまとめた一覧を次の記事で公開しています。

横浜市役所 一般教養試験の勉強法

限られた時間のなかで全科目を隅々まで勉強するのは難しいです。

以下のポイントを意識して効率よく対策しましょう。

  • 出題数の多い科目から勉強
  • 頻出分野から着手
  • 復習メインでインプット&アウトプット

出題数の多い科目から勉強

年度によって変動しますが6~7割がボーダーラインです。なので、50問中30~35問くらい正解できれば一次試験をクリアできます

そう考えたときに、出題数の多い科目が重要になるとわかるはず。出題数の多い科目で得点できなければ、30~35問に達するのは難しくなりますからね。

上記で紹介した科目別出題数一覧を参考に、まずは数的処理と判断推理、そして政治・法律を優先的に勉強するといいでしょう。これらの科目だけで全体の約6割を占めています。

  • 数的推理:6問
  • 判断推理:5問
  • 政治法律:13問

合計:24問 / 50問中(48.0%)

極端に言えば、これらを全問正解できれば、かなり楽になります。逆に点が取れないと負担が増えるってことですね。

余談ですが、僕は理系科目が苦手だったので物理や化学から勉強していました。でも、受験した試験ではどちらも1問しか出なかったんですよね…。一方で、数的推理や判断推理の出題数は5問~6問ほど。明らかに勉強する順番を間違ってました(苦笑)。

出題数が少ない科目に時間をかけても総合点は上がりません。すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多いかつ勉強できる科目を確実に正解することが大切です。

頻出分野から着手

科目によって出題数に大きな違いがあるだけでなく、科目内においても頻出分野とそうでないものがあります

たとえば、判断推理では形式論理(集合や論理)はほとんど出題がありません。

しかし、文章条件(対応関係)は6年連続で出題されています(下図参照)。

分野別出題内訳

※横浜市役所の問題は非公開です。上記の分野別出題数は、受験者からの報告をもとに僕自身が解釈したものであり、公式発表されたものではありません。

このような情報(傾向)を知らないまま問題集の1ページ目(集合)から勉強しても効率的とはいえませんよね。

やみくもに取り組むのではなく出題傾向を見極めて効率的に勉強を進める意識が大切です。

出題範囲を知る(過去問分析する)のは簡単ではありませんが、出ない分野をどれだけ勉強しても0点なので、メンドーですがやりましょう!

なお、過去8年間の頻出分野を科目別にまとめた一覧を次の記事で公開しています。手っ取り早く傾向が知りたい方は参考にしてください。

復習メインでインプット&アウトプット

また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。

復習するタイミングですが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。

1日目問題1〜10をやる
2日目問題1〜10を見直して、問題11〜20をやる
3日目問題1〜20を見直して、問題21〜30をやる…

とくに重要なのが翌日の復習

勉強した次の日に復習しないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。

最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、反復練習を意識して勉強していきましょう。

横浜市役所 一般教養試験でよくある質問FAQ

最後に、よく相談される内容に回答します。

  • オススメの参考書はありますか?
  • 過去問はどこで入手できますか?
  • ボーダーラインは何割ですか?

Q1.オススメの参考書はありますか?

  • スーパー過去問ゼミ
  • ダイレクトナビ
  • (畑中敦子シリーズ)

この2冊+1をやれば十分です。

スーパー過去問ゼミ

実務教育出版が監修している”上級者向け”の参考書です。

要点が絞られており問題+解説という構成で勉強しやすい。

情報量はやや少なめなので、ある程度知識のある方や一通り勉強を終えた方には最適ですが、まったくの初心者がこれ1冊だけで試験に臨むのはリスクが高いかもです。

ダイレクトナビ

実務教育出版が監修している”初〜上級者向け”の過去問題集です。

選択肢中の誤りを赤字で修正しながら覚える「正文化」がすでに施されており、すぐに重要箇所をインプットできます。

付属の赤シートを使えば即アウトプットもできるの一石二鳥の過去問題集です。

畑中敦子シリーズ

理系科目が苦手な人は取り組む価値のあるテキストです。

数的推理や判断推理、資料解釈について最もスタンダードな問題からやや応用レベルの問題まで、段階的にマスターできるように構成しております。

数学が不得意な方でも、解法パターンやテクニックを覚えることで、得意分野にすることは十分可能がコンセプト。

初めは解説を読んで解法をマスターし、それから自力で解けるようになるまで、繰り返し、手を動かして問題を解いてみてください!

Q2.過去問はどこで入手できますか?

過去問は公開されていません。

試験日に回収されるからです。

とはいえ、特別区や東京都、国家公務員の問題は同じ大卒レベルなので、それらを代用すれば勉強するのに困ることはないですよ。

なお、受験者からの情報を集約した出題傾向データを、「【公務員】横浜市役所の出題範囲がよくわかる!教養試験の出題データ」で公開しているので、ぜひ参考にしてください。

Q3.ボーダーラインは何割ですか?

ボーダーラインは非公開であり、採用数や問題レベルによっても変動するため確かなことは言えませんが、合格者の情報提供や他サイトのデータから6~7割だと推測できます。

なので、高得点を目指して勉強するよりも、7割を安定して取れることが大切です。

横浜市の筆記試験は最終合否にほとんど影響しません。(660点満点のうち60点ほど)。

したがって、筆記試験の対策は大切ですが、それだけでは合格できないことを理解してバランスよく対策しましょう。

出題範囲がわかれば合格点は取れる

横浜市役所の一般教養試験は、高校までにきちんと勉強してきた人からすればそれほど難しいわけではありません。

それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目・範囲が膨大だからです。

事実、「科目が多くて何から勉強すればいいか分からない」という相談・お問合せが相当多いんですよね。

一般教養試験を効率よく勉強するには、出題範囲の理解(=過去問分析)がとても重要です。必要な科目・分野に沿って勉強すれば、これまでよりずっとラクに合格点を超えるようになると僕は考えます。

合格点は7割程度です。そんなに高くありません。なので、闇雲に無駄な勉強をするのではなく、過去の出題傾向を軸に勉強してください。

まずは科目ごとの出題範囲を理解する。
そこから始めていきましょう!

なお、過去8年間の頻出分野を科目別にまとめた一覧を次の記事で公開しています。

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この記事を書いた人

公務員試験タスクフォースの運営者。国立大学の職員として勤務しています。

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