論文対策を始めたものの、きちんと書けたはずなのに評価がまったく上がらない・・・なんで?と思っている人は多いのではないでしょうか。
それもそのはず!
論文には書き始めるまでの事前準備や評価を上げるための工夫が必要で、ただ必死になって文字を書いただけでは合格点をもらえる答案は作れないからです。
そこで本記事では、神奈川県警A(大卒程度)の論文で不合格になってしまう理由や対策をいつから始めるべきかを詳しく解説していきます。
過去に問われたテーマもまとめているので参考にしてくださいね。この記事を参考にして、論文で落ちないように準備をはじめましょう!
【神奈川県警察官採用試験】論文試験とは?
論文試験とは、課題に対して文章を書かせることで、受験者の考え方や熱意といった人間性を総合的に判断しようとする記述式の試験です。
ただ単に文章を書くのではなく、 課題を正しく読み取り、自分の経験や体験を盛り込みつつ説明できるかなど、知識の総合的な応用力が問われます。
文字数は800字程度
論文対策をはじめるときに、意外と知らないのが文字数制限です。
結論からいうと、神奈川県警の文字数は800字が上限に設定されています。
「警視庁は1000字以内」「埼玉県警は700字~900字」のように県によって字数制限は様々なんですよね。
論文を書くときには文字数が重要で、制限いっぱいを埋める必要はありませんが、少なすぎると減点になります。
- 文字数をオーバーしてはいけない。
- 文字数は少なすぎても減点
- 半分も埋まっていなければ採点されない場合がある
目安として9割前後(700字~)書ければ文字数での減点はありません。
長文をいきなり書くのは難しいので、何度も書く練習をしてくださいね。
時間配分に注意が必要
試験時間はたった60分しかありません。
実際に時間が足りず、途中で提出してしまい落ちる人はけっこういるんですよね…。
時間配分に注意して書くようにしてください。
よく論文試験=筆記試験と思っている受験者は多いですが、文章から人間性を探るという性質上、人物試験(面接)に近いと僕は思います。
勉強すればした分だけ成果が見える筆記試験とは違い、解答は添削者の力量次第で変わってくるため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。苦手意識がある人は特に注意が必要です。
【神奈川県警察官採用試験】論文試験で落ちる理由
「独学で論文対策をしている」というのが僕の意見です。
なぜなら、知識のない人が適当に文章を書いても、
- テーマの読み取り
- 文章構成
- 原稿用紙の使い方
- 正しい語句、文法
- 誤字・脱字
といった部分を、きちんと書けているのかどうか判断できないからです。ここが判断できずに独学で突き進んだ結果、落ちてしまう人を何十人も見てきたんですよね…。
採点方法を知らない
論文は2~3人の試験官が採点しています。試験官が独自の感覚で採点すると評価に偏よりが出てしまいます。それを防ぐためには、採点基準をそろえる必要がありますよね。
そこで採用されているのが「減点法」です。
実際に書いた答案から、
- 文字数が少ない(多い):マイナス10点…
- 論点からずれている:マイナス3点…
- 文章構成がでたらめ:マイナス5点…
- 漢字ミスがある:マイナス1点…
- 熟語の使い方が違う:マイナス2点…
といった感じで点数を引いていき総合点を決定するのです。
当然、論文を書いたところで独学では判断できませんよね…。
内容が大事だと思っている
ということは…、どんなに内容が良くても上記で示した観点が守られていないと点数は上がらないのです。つまり不合格。
僕自身、論文は内容が良ければ点数もいいだろう!って感じで勉強していました。でも、論旨からズレていたり、文法ミスがあったりして思ったように高評価をもらえなかったんですよね…。
模範解答を読み込んで書けるつもりになっている人は多いです。模範解答で知識をどれだけ頭に入れても、論文の基礎ができていないと意味がありません。
内容も大事ですが、論旨把握や文章構成がきちんとできているかを考えて書いた方がいいわけです。
書いたら書きっぱなし
論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。
論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
大学生ならキャリア関連の部署、社会人なら予備校やオンライン添削サービスなど、方法はたくさんありますよ。
なお、オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。
【神奈川県警察官採用試験】論文試験の対策時期について
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
書けるまでに最低3ヶ月は必要
論文で減点されないように書くには、
- 課題の把握力(読解力)
- 文章構成力
- 表現力
- 語彙力
- 漢字(日本語)の知識
などを身につける必要があります。
そしてこれらの力は短期間で身につくものではありません。
語彙力や漢字の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。
論文の書き方を勉強する
↓
実際に書いてみる
↓
添削を受けて、弱点を知る
↓
何度か繰り返す(最低でも3回)
こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。
なお、オススメの参考書はよくわかる! 公務員試験(中・上級)のための論作文術です。
実力を確認してから始める
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあります。
なので、とりあえず書いてみて評価を受けてから対策する時期の判断をしてみましょう。
書くテーマは後述している過去問を使えばOK。
添削は大学の就職支援や予備校にお願いしてみましょう。今はオンラインで論文添削してくれるサービスも豊富なので、それを利用するのもありですね!
オススメの添削サービスを以下の記事でまとめています。周りに頼れる人がない方は参考にしてみてください。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいですよ。
【神奈川県警察官採用試験】論文試験の過去問テーマ
ここでは、第1回神奈川県警察官採用試験A(大卒程度)の論文課題を紹介します。
内容の確認をしたり、傾向をつかんだりしてみましょう!
2022年(令和4年度)
あなたが、これまでに努力して結果に結びついた経験を述べ、その経験を神奈川県警察官としてどのように活かしていくか。あなたの考えを論じなさい。
2021年(令和3年度)
警察官は日々、県民の期待に応えなければならない存在であり信頼を裏切ってはならない。そのような県民の期待に応え、信頼される警察官になるために必要なものは何か。あなたの考えを論じなさい。
2020年(令和2年度)
神奈川県民が求めている「警察官像」について、あなたの考えを盛り込んで論じなさい。
2019年(令和元年度)
あなたが関心のあるニュース、新聞報道等を一つ挙げ、警察官としてどのように取り組みたいか、あなたの考えを論じなさい。
2018年(平成30年度)
警察官として働き続けるために大切なことは何か。仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の観点から自分の考えを論じなさい。
まとめ:神奈川県警の論文で落ちないためには
本記事は、神奈川県警察官採用試験の論文試験で落ちてしまう理由と対策を始める時期を解説しました。
- 採点方法を知らない
- 内容が大事だと思っている
- 書いたら書きっぱなし
- 理想は本試験日の3ヶ月より前
- 実力を把握して時期を決める
論文は「何を書けばいいの?」と内容ばかりに気を取られる人は多いですが、内容が良くても合格できません。
それよりも、
- 課題をきちんと読み取る
- 文字数は9割以上書く
- 原稿用紙のルールを守る
といった部分に注視すべきですよ。
内容があまり良くなくても、文字数や表現、誤字脱字がなければ大きく減点されることはありません。
そこを意識して論文対策を始めてみてくださいね。
当ブログでは、他にも神奈川県警の攻略記事を書いています。ぜひ参考にしてください。
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