- 福岡市役所採用試験の概要
- 福岡市役所の採用試験が難しい理由
- 福岡市役所の採用試験に合格するポイント
結論、福岡市役所採用試験の難易度は高くありません。しかし、合格することは難しいです。人気の公務員なので挑戦する方はたくさんいますが、ほとんどは途中で挫折してしまいます。
そこで本記事では、福岡市役所採用試験の概要や難しい理由をわかりやすく解説します。合格するためのポイントまで余すことなくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
敵を知らずして対策を始めてしまうのは、正直無謀です。この記事を参考に、福岡市役所採用試験の合格に向けて着実に準備を進めていきましょう。
福岡市役所採用試験の概要|2023年受験ガイド
福岡市役所の職員(公務員)として働くには、福岡市人事委員会が行う「福岡市職員採用試験」に合格しなければなりません。
まずは、採用試験の概要を紹介します。
受験区分(年齢制限)
年齢によって、受験区分が異なります。
区分 | 年齢制限 |
---|---|
上級 | 平成6年4月2日~平成14年4月1日までに生まれた人 |
初級 | 平成13年4月2日~平成18年4月1日までに生まれた人 |
学歴は関係ないので、高卒者でも上級区分を受験できます!
試験日程
※2023年5月1日から募集要項の配布
出願受付 | 2023年5月1日(月)〜16日(火) |
---|---|
一次試験 | 2023年6月18日(日) |
合格発表 | |
二次試験 | |
最終合格 |
試験内容
選考 | 試験内容 | 配点 |
---|---|---|
一次試験 | 教養試験 | 100 |
専門試験 | 100 | |
論文(※) | 40 | |
口頭試問(面接) | 180 | |
二次試験 | 口頭試問(面接) | 200 |
※採点は二次試験で行う。
このように最終合格するには筆記と面接の両方で点数を取ることが重要なので、いずれかの試験に偏った対策をするのではなく、計画を立ててバランスよく対策しましょう。
実施状況
最新(令和4年度)の実施状況は以下のとおり。
区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
上級 | 464 | 56 | 8.3 |
初級 | 363 | 55 | 6.6 |
過去の実施状況は【2023年受験向け】福岡市役所採用試験の倍率推移と対策のコツでまとめています。
以上が福岡市役所の試験概要です。
つづいて、福岡市役所の難易度を解説します!
福岡市役所採用試験の難易度「難しい3つの理由」
ここからは、福岡市役所採用試験が難しい理由を詳しく解説します。
- 競争試験だから
- 試験科目が多いから
- 圧倒的な人物重視だから
競争試験だから
福岡市役所の採用試験は、一定数の採用枠に対して、成績上位者から順に合格が決まる競争試験です。そのため、受験者全員が合格できるわけではなく、ライバルたちとの競争によって合否が決まります。
また、資格試験(英検や漢検など)であれば合格ラインはある程度決まっていますが、福岡市役所の合格ラインは、採用人数や受験者数によって変動します。
そのため、どの程度の点数を目指せばよいかが判断しにくく、勉強の方向性を見失いやすいという問題があるのです。
論文や面接を点数化するのも難しいから、「○割で合格」とは断言することが難しんですよね。
試験科目が多いから
たとえば、教養試験の科目は5分野17科目もあります。
分野 | 科目 |
---|---|
数的処理 | 数的推理|判断推理|空間把握|資料解釈 |
文章理解 | 現代文|英文 |
社会科学 | 法律・政治|経済|社会・時事 |
人文科学 | 日本史|世界史|地理 |
自然科学 | 数学|物理|化学|生物|地学 |
これだけの科目から出題があるため、対策には相当な時間が必要です。その他にも、専門試験(上級の場合)や論作文、面接など幅広い試験が課せられるので、受験者にとっては大変な試験と言えるでしょう。
あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないように、出題傾向をきちんと理解して対策することが大事です。
人物重視だから
福岡市役所の採用試験では、知識や学力だけでなく、公務員としての適性・資質や人間性(コミュニケーション能力)も評価されます。つまり、単純な学力だけでなく、多角的な能力が求められることになります。
これまでの入学試験や資格試験では、知識を詰め込んでいれば合格できたものが、福岡市役所採用試験では、能力を総合的に評価されるため、単に知識を詰め込んでいるだけでは合格できません。
しかも、最終合格者は二次試験科目(論作文と面接)の結果により決定し、一次試験(筆記試験)の結果は反映されません。
つまり、どれだけ筆記試験の点数が高くても、論文や面接で一定の評価を得られないと最終合格できないということです。偏った対策をするのではなく、どの試験科目もバランスよく対策しましょう。
続いて、合格に向けた対策方法を解説します!
福岡市役所採用試験に合格するためのポイント
福岡市役所の採用試験に合格するには、しっかりとした対策が必要です。これから対策を始めるためのポイントを3つ紹介します。
- 教養試験は効率よく勉強する
- 論作文対策を後回しにしない
- 早めに面接対策の準備を行う
教養試験は効率よく勉強する
数ある試験の中でも、教養試験は厄介な試験科目の一つです。
5分野17科目から出題があり、出題範囲も広範囲にわたるため、やみくもに勉強を進めると相当な時間がかかってしまいます。
まずは、各科目の出題傾向を理解し、必要な科目から重点的に勉強することがポイントです。具体的な科目や出題傾向については【上級・初級】福岡市役所の勉強法!教養試験の科目や傾向を完全解説でまとめています。
毎年、多くの志望者から受験相談されますが、かなり無駄な勉強をしてしまっている人ばかりなので注意が必要です。
論作文の対策を後回しにしない
論作文は、公務員として必要とされる表現力や思考力を評価するもので、最終合格するには対策が必要です。
論作文試験の対策は、過去問題に取り組むことが一番効果的です。また、日常的に読書をすることで、語彙力を増やしたり、表現力を高めたりすることもできます。
なお、論作文試験の過去問や傾向については【大卒・高卒事務】福岡市役所の論作文の書き方は?過去問テーマも紹介!でまとめています。
早めに面接対策の準備を始める
面接試験(口頭試問)では、福岡市役所に就職したい志望動機や過去の経験、今後のキャリアプランなど、あなたに関する質問が多く問われます。
対策としては、まずは自己分析を行い、自分の長所や短所を把握することが重要です。仕事内容を調べたり、模擬面接を受けて話し方や表現力を確認したりと、面接対策は、とにかくやることが多いです。
また、繰り返しになりますが、最終合格者は面接試験の結果がすべてです。なので、筆記試験の勉強だけやっていても合格できません。それなりに面接練習もする必要があるのです。
ある程度のレベルにもっていくまで時間がかかるので、早めに準備を始めることがポイントです。面接試験の傾向や過去問は【大卒・高卒事務】福岡市役所の面接試験とは?過去問や傾向を徹底解説でまとめています。
以上のように、福岡市役所に合格するためには、効率的な勉強方法を取り入れると同時に、論作文や面接にも時間をかけて取り組むことが大切です。
まとめ|福岡市役所採用試験は難しいけどやり方次第で合格可能
福岡市役所採用試験の難易度は決して高くはありません。試験問題は中学〜高校レベルですし、6割〜7割の点数が取れればパスできるからです。
しかし、試験科目が多く、面接や論作文などの総合力を問われるため、広範囲にわたる勉強が必要。なので、簡単に合格できるような試験ではありません。
適当に勉強を進めるのではなく、試験内容や傾向ををきちん理解してから効率よく行うことが大切です。
本サイトでは、福岡市役所の攻略記事を多く書いています。ぜひ、参考にして対策を始めてくださいね。