もっとも知りたいデータの一つ競争倍率。
なぜ、競争倍率はそんなに知りたい情報なのでしょうか。
それは、どのくらいの人が受験し、合格したのかを知ることで難易度をある程度測はかれるものが「競争倍率」だからです。
“倍率=難易度”とストレートには言えませんが、客観的な難しさを知るうえでは把握しておくべきデータなんですよね。
そこで本記事では、名古屋市消防局採用試験の倍率について、最新年度から過去の推移まで詳しくまとめています。
対象は一類(大卒)向けです!
実施状況を把握して、合格に向けて準備を始めましょう。
*合格に向けて準備を始めたい方は『名古屋市の消防官になるのは難しい?採用試験対策ロードマップ』をご覧ください。試験の全体像を網羅したガイドブックです。
令和5年度名古屋市消防局採用試験の倍率は?
令和5(2023)年度名古屋市消防局採用試験の最終倍率は3.5倍でした。
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
消防 | 357人 | 102人 | 3.5 |
【参考資料】令和5年度夏実施試験 第1類、免許資格職採用試験実施状況
この結果は、データの残っている平成25年度以降で最低の低さとなっています。
続いて、これまでの倍率推移を紹介します!
名古屋市消防局採用試験の倍率推移
過去(これまで)の名古屋市消防局採用試験の倍率推移は次のとおり。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 357 | 102 | 3.5 |
令和4年 | 286 | 55 | 5.2 |
令和3年 | 324 | 78 | 4.2 |
令和2年 | 302 | 75 | 4.0 |
令和元年 | 285 | 35 | 8.1 |
平成30年 | 366 | 36 | 10.2 |
平成29年 | 441 | 60 | 7.4 |
平成28年 | 428 | 48 | 8.9 |
平成27年 | 451 | 42 | 10.7 |
平成26年 | 568 | 68 | 8.4 |
平成25年 | 662 | 75 | 8.8 |
データを見ての通り、平成30年度の10.2倍をピークに倍率は低下傾向にあります。特に最近の数年間でその減少が顕著です。
名古屋市消防局採用試験の一次試験倍率
名古屋市消防局採用試験の一次試験倍率は1.5倍~2倍程度です。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 357 | 280 | 1.3 |
令和4年 | 286 | 135 | 2.1 |
令和3年 | 324 | 203 | 1.6 |
令和2年 | 302 | 231 | 1.3 |
令和元年 | 285 | 95 | 3.0 |
平成30年 | 366 | 93 | 3.9 |
平成29年 | 441 | 140 | 3.2 |
平成28年 | 428 | 118 | 3.6 |
平成27年 | 451 | 105 | 4.3 |
平成26年 | 568 | 161 | 3.5 |
平成25年 | 662 | 165 | 4.0 |
一次合格者は、教養試験の点数が高い順に決定します。
教養試験は科目・範囲ともに膨大です。なので、出題傾向を把握して効率よく勉強することが大事。
名古屋市消防の教養試験について、詳しくは次の記事で解説しています。
名古屋市消防局採用試験の二次試験倍率
名古屋市消防局採用試験の二次試験倍率は1.5倍~2倍程度です。
二次試験は、一次合格者全員を対象に個人面接(1回目)を行います。さらに、その合格者のみ2回目の面接と体力検査を受験し、最終合格を決定します。
二次試験1回目の倍率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 280 | 180 | 1.6 |
令和4年 | 135 | 92 | 1.5 |
令和3年 | 203 | 139 | 1.5 |
令和2年 | 231 | 147 | 1.6 |
令和元年 | 95 | 60 | 1.6 |
平成30年 | 93 | 60 | 1.6 |
平成29年 | 140 | 90 | 1.6 |
平成28年 | – | – | – |
平成27年 | – | – | – |
平成26年 | – | – | – |
平成25年 | – | – | – |
二次試験2回目の倍率
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和5年 | 180 | 102 | 1.8 |
令和4年 | 92 | 55 | 1.7 |
令和3年 | 139 | 78 | 1.8 |
令和2年 | 147 | 75 | 2.0 |
令和元年 | 60 | 35 | 1.7 |
平成30年 | 60 | 36 | 1.7 |
平成29年 | 90 | 60 | 1.5 |
平成28年 | 118 | 48 | 2.5 |
平成27年 | 105 | 42 | 2.5 |
平成26年 | 161 | 68 | 2.4 |
平成25年 | 165 | 75 | 2.2 |
最終合格者は個人面接や一次試験に実施した論文を総合して決定します。
なので、最低でも面接や論文で評価を取れないと筆記試験の点数が高くても合格できません。注意してください。
まとめ:倍率は低下傾向でも油断は禁物
今回は、名古屋市消防局採用試験(大卒)の倍率を徹底紹介しました。
最新(令和5年度)の倍率は3.5倍です。これは過去1番の低さとなっています。
とはいえ、試験内容は筆記試験以外にも論文や面接など幅広いです。倍率が低いからといって油断していては合格できません。
計画性をもって準備・対策を始めていきましょう。
今回は以上です。